静岡市でハイボルト治療を行っている鍼灸整骨院 電気治療の説明 その①
2022/01/27
電気刺激治療法は感覚神経 運動神経などの神経や筋肉に対して電気的エネルギーを与えることによって 痛みからの治癒を促す治療法です。
昔はアカエイなどのシビレエイを使って痛みを消していた歴史があります。
痛みが取れる仕組みは、筋肉の機能の改善や痛みを和らげるものが出ることで改善されます。
電気治療はその他、泌尿器系の失禁の治療で骨盤底筋を動かしたり、寝たきりの床ずれの皮膚の治療にも用いられるようになりました。
当院で使うハイボルテージとはケガの急性期 慢性期かかわらず用いることが可能です。
ケガが起こると 修復過程で①血液凝固→②炎症→③細胞増殖→④再生 をたどります。
組織は損傷があったとき何もしなければ、別の組織に置き換わることもあり 筋組織から脂肪組織になど
適切な処置が必要となります。
①炎症期は数時間で起こり、血管拡張と血流の増大 好中球やマクロファージなどダメージを受けた細胞を食べてくれる反応があります。
セロトニン ヒスタミンによりかゆみ ブラジキニンにより痛み と熱(温感が体温以上に比例して反応します)を感じます。
プロスタグランジンにより痛みが強化されます。
マクロファージや好中球は傷めた部位の酸性により集まってきます。 そして血管から漏れ出て組織を食べます。
そうすることでフィブリノーゲンという物質が出て血液の粘度は高まり、血流が遅くなり渋滞が起こり
②そこに来た血液の成分が漏れ出れそこで「腫れ」てしまいます。
そこで電気治療はマクロファージ、好中球がマイナス電位に集まってくるのが確認されていますので、
プラス電極を痛めた場所に貼ります。 (酸性度が高まると電位がマイナスに傾きます)
炎症期が早く終わり、新しい血管が再生され不要な物質(壊死された組織、戦った白血球など)が運び出されます。
③細胞増殖で線維芽細胞といったものがあり炎症反応のよって活性化され、けがの部位に集まる
するとコラーゲン プリテオグルカン エラスチン など集まりに肉芽(にくげ)という新しい組織に変わります。
この時、4週間以上経過して起こります。
線維芽細胞はプラスの電荷を帯びているので マイナスの電極を用いります。
電気にはこのほかにも抗酸化作用 抗菌作用があります。
抗酸化作用というのは 損傷部位は酸素も栄養も足りないので無酸素状態でエネルギーを作り出す嫌気代謝
により酸性に傾いています、このため治癒スピードが遅くなっています。
ケガの場所にマイナスの電極を置くことでプラスの電荷のナトリウムイオンがあつまりアルカリ性となり治癒が促進されます。
抗菌作用では高電圧のハイボルテージを行うことにより細菌感染によるバクテリアの増殖抑制が起こり、環境が酸性からアルカリ性に変わり
ケガの治りの遅延を解決します。
次回はハイボルテージの説明ご具体的に説明します。
その②→